好奇心は鯖をも殺す

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格安3Dプリンターを買った。

買いました。
昨年末に衝動的に家庭用3Dプリンターが気になって調べていると、数万円の低価格プリンターでもなかなかキレイな造形ができるようになっているようだったので、ついふらふらとアマゾンに向かってしまいました。


Anycubic i3 MEGAというものです。中華3Dプリンターですが、日本語のサポートもあり、消耗品や交換パーツが単品で売られているので安心度が高そうです。まだお世話になったことはありませんが。
スマートロックを作ったときにはケース部分をDMM.makeに3Dプリントを外注しましたが、4000円くらいだったので10回も印刷すれば元が取れる計算です。

アマゾンで探していると、私が買ったi3 MEGAの他に、ちょっと高いMEGA-Sという機種もあって紛らわしいです。2つの差は本体にフィラメントホルダーが付いているMEGA-Sに対してi3 MEGAは別置きなことと、エクストルーダーというフィラメントを巻き取って押し出す装置に良いものが使われており、トラブルが減ったり使えるフィラメントの幅が増えたりする所のようです。
買ったときには2機種の価格差が1万円くらいあったのですが、i3からMEGA-Sにアップグレードするパーツは3千円くらいで買えたのでセットで買って実質MEGA-Sとして使っています。

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組み立て式なのでバラバラで箱に入って送られてきます。サービスでPLAフィラメントが1kg分入っているのでこれだけでかなりの量印刷できます。
ちょっと大きいものを作ったなと思っても50gとか100gくらいしか減りません。プラスチックなので。
DSC_0593組み立ては六角ボルトを付属の工具で締めるだけなので、マニュアルに従って10~15分くらいで完了。マニュアルがわからなくてもYoutubeに組み立てやセッティング等のサポート動画があるのでなんとかなります。
原点出しなどセッティングを含めて30分以内で印刷を開始できると思います。とりあえずアップグレードパーツはつけずにテストプリント。

DSC_0596付属のSDカードに入っていたデータでフクロウが2羽印刷されます。ささっと組み立てたらこれが出てくるのはなかなか気持ちいいです。
動作音は思ったよりもしますが、部屋から出れば問題ないレベルなので集合住宅でも安心です。
3Dプリンターにも色々ありますがこれはFDM方式というタイプで、溶かした樹脂をノズルから絞り出してケーキのデコレーションのように積み重ねて造形していくので、積層痕が残ります。フィギュア等を作りたい人は光を当てて液体レジンを固める光造形式の3Dプリンターのほうが向いているかもしれません。

ここからは作ったものをいくつか。
基本的にFusion360という無料で使える3DCADソフトでモデルを作っています。
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DSC_0603これはスマートロックを作ったときのカードリーダーのカバー。
印刷したときの底面は結構キレイですが、上面は積層痕が出るので外観面を底にして印刷すると良さそう。

DSC_0604これは香皿です。お香の灰を受けますが、火が近いと普通に溶けるので注意しましょう。

DSC_0612スマホスタンドです。穴から充電ケーブルが出せるようになっていますが、今の所一度も出していません。作業中にタブレットを置いてYoutubeを流しておけるので非常に便利。

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DSC_0676謎の物体です。
ネットでトイレットペーパーホルダーの壁付けネジで共締めして設置する小物置きを見たのでパクリました。
妙な形状はFusion360のシェイプ最適化という機能で作っています。想定される負荷や形状を保持しておきたい部分を指定すると、最適な形状に削って(?)くれます。出てきた形状が妙に有機的なのが気持ち悪くて最高です。
3Dプリンターなら出てきた気持ち悪い形状もそのまま印刷できるのでこれ以外にもいくつか最適化アイテムを作りました。

clamp
自転車漕ぐやつのハンドルのところにスマホとかタブレットとか置けるやつです。下の図のような形状にしています。
六角の穴を開けている所は、半田ごてでナットを押し込むことでナットを埋め込んでいます。これを応用すればネジ止めのケースも作れそう。ナットの反対側の穴からビスを入れて締め込むと、プラスチックの弾性変形でハンドルに噛み付いて固定できます。ナットとビスで向かい合う面は放射状にしていますが、平行にしたほうが良さそうです。

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掃除機のノズルです。
失くしたのか初めから無かったのかすらも分からないほどに姿を表さなかったので作りました。シルバーのフィラメントを使ってみましたが、結構いい色です。

上の写真たちはすべて自分でモデリングしたものですが、自分で作らなくてもThingiverseのような3Dデータ共有サイトがあるので色々なものを印刷することができます。
私はまだ自作モデルしか印刷していませんが、世の中には可愛いものや便利グッズが転がっているようなので今後はそういったものも出力したいですね。

自分が描いたものがすぐに立体になって出てくるというのはなかなか快感で、プリンターを買ってからすぐは、印刷している間に次のモデルを作る生活を送っていました。
フィラメントも2000~3000円くらいで買えてすぐにはなくならないのでみんな軽率に3Dプリンターを買ってガシガシ印刷しましょう。
私は電子工作をして、それにちょうどいいケースを作るために3Dプリンターを買ったのですが、プリンター自体が楽しくて全く電子工作をしていません。

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