2021/10/09　 2021/10/09

PS4コントローラのドリフトを750円で直す。

パーツの入手

以前、PS5コントローラの初期不良で修理に出した話を書いたが、修理に出している間、ドリフト（スティック操作をしていないのに勝手に動く現象）が発生しているPS4コントローラ(Dualshock4、以下DS4)しか手元になく、まともにゲームができないので修理が必要だ。

買ったばかりのPS5は無償修理できるとしても、保証が切れて久しいDS4は安くても数千円は間違いないし、今となっては普通に新品を買うことも難しいので、自分で修理することにした。
ちなみに、ドリフトをした時に接点復活剤をスティックの根本に吹くと復活するとネットで語られているが、一時的なものですぐにドリフトが復活するし、何度もやっているともはや効き目もなくなり本当に悲しい気持ちになってしまう。

スティックの根本の部品がダメになっているので交換してしまうのが早いが、そんな部品が売っているのかが問題だ。
こういうときは中国市場に限る。アマゾンと言う名のAliexpress日本支店でスティックユニットを探してみると、予想通り発見。

これは、スティックの根本に配置されているスイッチとポテンションメーター(可変抵抗器)がセットになったユニットで、4個1500円くらいで売られている。単純に考えて1回の交換で750円だ。
早速買ったので交換していく。

交換

まずは、コントローラを分解する。

まず背面のプラスネジを4つ外す。ケースを外すのに必要なネジはこれだけ。
ゲームのし過ぎで後ろのシールがボロボロになっているのは気にしないでほしい。

前述のネジを外すと、ケース同士を引き離すだけで外す事ができる。
ツメがいくつかあるが、R1、L1ボタンの外側の隙間にマイナスドライバーなどを差し込んでこじると外しやすい。傷が気になる場合はあて布などを用意して。

開けるとこんな感じ。ここから更に分解するには、真ん中灰色のバッテリーパックと、背面側のLED基板はコネクタを外す。
ここで、L2、R2トリガーがケース背面側に付いているのを覚えていてほしい。

スティック単体が見えたら、普段触る部分を真上に引っ張ることで取り去る事ができる（写真の基板は裏返し）

ここまで来たら分解はほぼ完了、スティックユニットを交換していく。
写真下が今回買ったユニットで、純正品とほぼ同じだ。これって汎用部品なの？
4つ買っているはずなので、テスター等があればポテンションメーターの端子間の抵抗を測ってばらつきの少ない個体を選別すると良い。

ユニットの取り外しには、はんだごてとはんだを吸い取るためのアイテムが必要になる。
1ユニット当たり14点で留まっているのでそれなりの道具があったほうが良いし、無いとそれなりにしんどい。
おすすめは「はんだシュッ太郎NEO」だ。
名前がふざけすぎていて、Twitterで語られているのを見たときはこれが正式な商品名だとは思えなかったが、間違いなくこの名前だ。

こんな名前だが、はんだごてとはんだ吸い取り器が一体になっていることで、溶けたはんだをそのまま吸い取れる最強装備に仕上がっており、部品外しの効率がまるで違う。
加熱しすぎて下のパターンが剥げたりすることもなくなるマジのおすすめアイテムで、QOLが爆上がりする。
持っていない人ははんだ吸い取り線や吸い取り器を使おう。

外したら、後は同じように取り付けるだけ。
ただし、この時にしっかり奥まで押し付けて水平に取り付けないと、正常に入力できなくなるので注意（一回これで付け直した）。

はんだ付けが終わったら後は組み立てるだけ。
基本は工程を逆に進む。コネクタ類を付け忘れないように注意。