皆さんご存知?ユニクロで自分オリジナルの服や鞄を作れるということを。
もともとUTというTシャツ推しの延長なのか、ウェブ上でTシャツのデザインができたのが、いつの間にかUNIQLO CUSTOMIZEというTシャツ以外も作れるサイトになっていた。
画像をアップロードしてデザインに使えるらしく、自分の描いた絵などが企業の手でマテリアライズされるのが面白そうだなと、なんとなく作ってみることにした。
まず刺繍、インクジェット、シルクプリントの3つから施工方法を選ぶ。このページで見る限り、刺繍は文字のみ。シルクプリントはまず原版を作る必要がある量産向けで、あの洗濯したら割れるやつらしい。こうなるとインクジェット一択だ。なにより安いのが良い。
次に商品を選ぶのだが、ユニクロ一押しのウルトラライトダウンなんかもある。どうやって印刷するんだろうか。
とりあえず無難オブ無難な白Tシャツにすることにした。
デザインを乗せる位置も色々かつ複数選ぶことができる。両面中央にどデカくプリントしてヤバイTシャツ屋さんになることもできたが、とりあえずテストだし…と急に弱気になり、胸にワンポイントとして配置することにした。
ここで、絵を描いていないことに気づく。文字や予めユニクロが用意してくれていた結構な量のイラストは使えるが、それでは面白くない。しかし、そもそも絵心がないので、このブログのfaviconにも使っているこいつを使いまわすことにした。
学生時代にGIMPで10分も掛けて描いた力作である。
印刷物というのはdpi (ドットの密度のこと)が成果物にダイレクトに反映される。しかし、この画像は縦横72dpiしかないので印刷するとボケボケになってしまうのが目に見えている。
ではどうするか。waifu2xの出番である。このwaifu2xは、機械学習で培ったパラメータを用いてイラストを綺麗に拡大してくれるサイトだ。ユニクロで使えるのは5MBまでのjpgまたはpngということなので、拡大しまくった画像を小さく印刷することで物理的にdpiを高める作戦だ。
もともと透過させてあったpngデータを拡大させていく。透過情報は拡大しても失われないので、皆さんも安心して活用してほしい。拡大した後に切り取りが甘かった部分を修正すると、なんだか滑らかな印象になった。
とは言え細かなディティールもちゃんと残っている。機械学習さまさまだ。この要領で元々は360×350の画像(なぜこの中途半端なサイズにしたかは謎だ)を2880×2800まで拡大した。これでだいたい2MBくらいだ。
こうして8Kテレビに映しても恥ずかしくないレベルで高精細な、恥ずかしい画力の画像データが手に入った。
さて、デザイン画面に戻って画像を読み込ませると、1分で左胸ワンポイントなTシャツのデザインが完成してしまった。
あまりに簡単だったので、ノリノリで他の商品を探してしまう。
トートバッグが2種類あったので、謎のテンションで両方デザインしてしまった。デザインとはいっても例の画像を置くだけだが。でも、片方は文字も入れたからセーフ!
会計画面で明細を見ると、なんと商品3点分にそれぞれの加工費を加えても5000円を切っている!高かったら買うまいと思っていたけど、このくらいの値段ならと勢いでポチる。最終的には、送料と消費税を加えて無事5000円を突破していた。
トップページに「納期延長のお知らせ」なんてでかでかと書いているからどうなることかと思ったが、年末年始を挟んでも注文後2週間くらいで届いた。優秀である。
開封後、ブログ用に仕方なーく写真を撮ったので、貼りながら見ていくことにする。
白シャツ特有の肌着感は下や上に着るものでなんとかなると思うが、胸の辺りのデザインはなんとかならなそうだ。吊るすと位置が低そうに見える魚も、着てみると乳首を隠す完璧な配置。これは才能アリですね。
印刷もなかなか発色が良く、ぐじゃぐじゃっとした線で塗った部分の再現度もかなり高い。印刷にはなかなか満足できる。まだしてないけど、洗濯ですぐ落ちそうな感じもなくて安心。
次はトートバッグ小。
これは文字を入れてみまた。フォントは色々用意されていた中で、絵の雰囲気に馴染みそうなものをチョイス。
馴染むとかそういう問題じゃない気もしなくもないが、ひらがなで幼児が読めるので知育にも使えると思う。
後ろはミュシャのポスターで、壁を傷つけないように且つ引き戸が開くようにマスキングテープで貼っている。部屋が四畳半しかないのでここしか撮る場所がなかったのだ。許せ。
寄るとこんな感じ。生成り色でもちゃんと透過してくれるし、お腹の黄色や銀色っぽいところもちゃんと再現してくれる。ただ白に比べると若干発色で劣るか。
かなり寄ってもかっこよくならないデザインに、インスタグラマーを殴り倒せそうな凄みを感じ始めた。
トートバッグ自体はマチ付きでお弁当箱を入れるのにちょうどいいくらいのサイズ。持っていかないけど。
最後にトートバッグ大。
めっちゃ見られてる。
文字の有無と鞄のサイズ以外はさっきと同じで書くことがないので、今は折り畳み傘か何かにすれば良かったと少し後悔している。
ちなみに、ポスターをマスキングテープで貼るときは、四方をぐるっと囲んでおかないと風がポスターの裏に入って剥がれるから注意しよう。あと、みっともないからマスキングテープでポスターを貼るな。
トートバッグ自体はマチも大きく大容量で、薄い本なんかも余裕で入っちゃうので、図書館や同人誌即売会に使えそう。内ポケットに財布も入れられるし、ボタンで口を閉じれば中身をぶちまけることもないぞ。
追記:本当に同人誌即売会で活躍したし、おみやげとしてプレゼントしたら意外に評価が良かった。
さて、3アイテムを見て感じたのは、印刷の良さ。普通に使用に耐えるレベルの印刷だ。胸のワンポイントは印刷じゃなくてラコ○テ的なワッペンにできると最高だが流石にそれは無理だろう。
次はちゃんとイラストや写真を用意してバシッとしたアイテムを作りたいと思う。絵心のある皆さんは最高のTシャツや痛Tシャツでも作って遊んでください。
今回作ったトートバッグは人に押し付…プレゼントでもしようかと思っているので、受け取った人は土嚢袋として存分に活用してください。
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