外に出るのが面倒くさい
数年前の買ってよかったものリストにロードバイクを入れているんですが、まあ確かにロードバイクは買ってよかった。でも、自転車で走りに行くのって結構面倒くさい。じゃあそもそもなんで買ったんだという話になりかねないので一応書くと、自転車で走る事自体は楽しいし気持ちもいい。ただ、走り出すまでの心理的ハードルが高い。
長時間乗っているとケツが痛くなるサドルのためにケツにパッドが入ったズボンを履く必要があるし、なんなら上も着替えなきゃいけない。暑い日や寒い日はつらいし、雨の日は走る気にもならない。そうこうしているうちにどんどん心肺能力が落ちていく。俺は部屋着でエンターテインメントを楽しみながら適当に汗をかいた後即シャワーを浴びたいんだ!
ネットで探すと、心肺能力を補うならやっぱり家で音楽を聞いたりテレビを見ながら乗るのが最高だよな~寝間着で自転車漕げるし。と先人も考えたらしく、色々な機器が売られている。
最もメジャーなものがローラー台で、今持っている自転車をローラーに乗せて漕ぐことで、その場から動かずに自転車に乗ることができる。3本ローラーとか固定ローラーとかいくつか種類はあるが、基本的にやっていることは回し車を走るハムスターと同じだ。
しかし、ローラー台はとにかくうるさい。集合住宅では無理だとネットの人間が口々に言っている。弊社社宅では、毎日隣人宅から聞こえてくるローラーの音に対抗して毎日ローラー台に乗るという狂気のムーブが発生しているらしいが、ウチでやったら隣人に刺されかねない。
スピンバイク
そこで今回買ったのがスピンバイクというジャンルのもの。よくエアロバイクという名を聞くかと思うが、あれが磁力で負荷をかけるのに対し、こちらはフェルトのようなものを円盤に押し付けることで負荷をかけるらしい。
エアロバイクは連続して乗れないがスピンバイクはそうでないから、スピンバイクを買うと捗るぞというネットの情報を鵜呑みにしてこれを買った。
リーディングエッジのSPN-ST13というらしい。
届いてまず驚くのが箱の大きさと重さだ。アマゾンの商品ページにちゃんとサイズも重量も書いてあるので皆さんはちゃんとチェックしてほしい。
届いた時点ではスタンドやペダルはまだ組み付けられていないので、自分でうまくやる必要があるのだが、30kg以上の金属の塊なので箱から出すのも一苦労だった。女性の方は複数人でやるか男性に頼むかしたほうが無難だ。
ナットの頭に合うように切り欠いた平板にパイプを溶接したヤバ工具がついてくるので、工具を用意する必要はないぞ!
組み立てるとこんな感じになる。ハンドルにタオルを巻いているのは生活感の演出ではなく、肘を置くためのクッションだ。そのうちバーテープでも巻くかもしれない。
下に敷いているフェルトマットも付属品だが、滑り止めがなくて少し怖いので実際に使うときはヨガマットを下に敷いている。
使用感
実際に使うときはやはり暇を潰しながら漕ぐことになる。これなら車に撥ねられることもコケることもないので音楽テレビ、ゲームもし放題だ。その点は最高だ。低酸素状態でアクションゲームをすると自分の判断力が極端に落ちるのがわかって楽しい。
やはり気になるのは音だろうが、集合住宅で使っても隣人に文句を言われることはまずないと思われる。フェルトを擦り付けているだけあってシューという音が聞こえるが、同じ部屋に居ても極端にうるさいとは感じないだろうし、隣室であれば気にならないレベルだ。隣人がティッシュを抜き取る音が聞こえる住環境なら引っ越せ。
ペダル部分はそれなりにゴツい金属で、トゥークリップもついているので靴は必須だ。屋内靴があると捗りそう。
負荷の調整はハンドルの手前にあるノブを回すことで行える。フェルトを押し付ける力を変えられるらしい。漕ぎながらどのくらいまで重くできるのかを試していたら負荷に貧脚が負けてペダルが動かなくなったので自分には十分すぎるほどの負荷はありそうだった。
後はちょっと気になる部分と謎の機能がある。
まずはポジションセッティングの部分。サドルとハンドルの位置は調節可能になっているので、ロードバイク的にハンドルを下げてサドルを上げるポジションにしようとしたが、思いの外可動範囲が狭く、もう少し下げたい(上げたい)要求を満たせなかった。また、ハンドルステムもシートポストも規格品でなく、メッキされた謎の金属棒なので、既成品との取替もできない。お尻に優しいサドルなことが救いだ。
謎の機能として、サイクルコンピュータ的な表示部がある。これは自分が漕いで発電することで表示されるので電源が要らない優れものだが、中のコンデンサの容量が少ないのか、ちょっと水でも汲みに行っている間に消えている。記録オタクは飲み物を手元に用意しよう。
気になるのは表示の内容だが、走った時間やケイデンス(1分あたりのペダル回転数)等を見ることができる。さらに、ハンドルの電極を握りながら漕ぐことで心拍数までわかる。すごい。
ただ、他の速度、消費カロリー等の項目は謎だ。体重を入力するところもないし、負荷の強弱は反映されませんと説明書に書いてある。走りながら一体なんの数字なんだ…と時々思う。
でも、500kcalとか表示されると嘘でも痩せた気になるのはかなり気分が良い。ただ、その分食べるのでだいたいマイナスになる。