好奇心は鯖をも殺す

日記 オーディオ

Amazonで激安吸音材を買った。

買いました。ちょうど1年前くらいの話ですが。

今の家に引っ越してから、セッティングを変えてみたりスピーカースタンドを作ったり、でスピーカーからの音は良くなってはいるものの、スピーカーが壁に近すぎて壁からの反射音が酷いのは改善されていませんでした。
そこで導入することにしたのが吸音材。

吸音材というと、有名な所でホワイトキューオンやmini-sonexなどがあるものの、まあちょっとしたお値段がするので、一旦安いものを買ってみることに。
数年で加水分解して交換する事になると思うので、その時の費用も安いほうが楽という事情もあります。
Amazonで探すと、250角サイズ24枚で2000円ちょっとの激安吸音材を見つけました。

マジで安い。
届くと、ダンボールの中に真空圧縮された吸音材がみっしり。説明書によると、数日そのまま放置するか、水を含ませてすぐに膨らますかのどちらかで対応してくれとのこと。
早く使いたかったので吸音材をお風呂に入れました。最初はふえるワカメのようで面白かったものの、ウレタン発泡剤でほぼスポンジの吸音材は異常に水を吸ってしまい、数日乾かなくなりました。
洗濯機の脱水をつかったり、昼間外に干したり、紙の上に並べたりと涙ぐましい努力を重ねても底面に水が溜まる溜まる…結果的に放置したほうが早く使えたパターンだったので、皆さんは吸音材をお風呂に入れないでください。

吸音材を水で戻したら(乾燥してから)壁に貼ります。

マスキングテープを適当に貼る

吸音材自体は両面テープで貼るのですが、壁紙に直接両面テープを貼ると壁紙にダメージがありそうなので、壁に適当にマスキングテープを貼って、そこに両面テープを貼ります。(最終的に裏に隠れて見えなくなるので写真のように汚くてもOK)
吸音材は軽いので、両面テープは「超強力!」などとパッケージで謳っている高いものでなくて、安い8mm幅くらいのもので大丈夫でした。

貼った結果です。よく見ると、裏に隠れて見えなくなると言っていたマスキングテープがはみ出したままになっています。切るのが面倒だったので。
机の上のものを片付けてから写真を撮れ。スピーカーの上に物を置くな。

この吸音材はトタン波板のように一方向に山があるタイプなので、定在波の発生を防ぐためにできるだけ互い違いに貼っています。理想的にはランダムパターンが良いです。

効果についてですが、最初はリスニングポイントにマイクを置いて、設置前後で周波数特性などがどう変化したかをお見せしようと思っていたのですが、設置前に録音するのを忘れてしまい、今回はデータはありません。
設置が結構面倒だったので許してほしい。

実際にスピーカーから音を出すと、スピーカーの裏と右側面をカバーしている吸音材がちゃんと背面の音を吸ってくれているのか、耳に入る反射音は激減し、あたかもスピーカーと壁との距離を取ったかのようになりました。
リスニングでの反射音による不快感・違和感が取れ、ようやくまともに音楽を聴ける環境になったという感覚があります。(今までも勿論聴いていたものの、部屋の環境が良ければ…という気持ちが付きまとっていました。)
結果的にはかなり効果があるので、吸音材を導入していないという人にはオススメできます。

ただし、一つ注意してほしいのが、防音性能はないということ。
混同されがちなのですが、吸音と防音・遮音は違い、吸音材は反射音(残響音)をコントロールしたり、定在波の発生を抑えるためのアイテムです。これを部屋全面に貼ったからといって防音室になるわけではないので、異常な音を出していれば普通に隣人から壁を殴られます。
ちゃんと防音するには重量あることが絶対条件なので、わりと大掛かりな設備が必要になります。
吸音材は録音や再生の時の音質を改善したいという場合に活躍してくれるアイテムなので是非試してみてください。

あと、お高い吸音材との差を体感してみたいので、石油王は高級吸音材を送ってきてください。

 

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