好奇心は鯖をも殺す

ゲーム

「きれる」ゲーム、メタルギアライジングリベンジェンス

クリアしました。

メタルギアが、キレた。」という煽りで売りながら、実際にキレたのはメタルギアファンだったと専らの噂であるこのゲーム。中古価格が発売直後から急激に下落し、最終的に落ち着いた相場が1000円台前半というあたり、相当なキレられっぷりである。

しかし、それほどまでにプレイヤーの怒りを買うゲームなのだろうか。謎の真相を確かめるべく中古販売を行っている店舗へ飛んだ。目の前に現れたのは1200円という値札が貼りつけられたパッケージとその在庫の山であった。胸騒ぎを覚えつつも早速ゲットして帰り、往復30分でミッションコンプリート。

早速プレイしてみると、斬れる斬れる。主人公雷電の持つ高周波ブレードで斬撃を行うと、敵は勿論のこと、柱や車、装甲車などのオブジェクトがスパスパ斬れる。これは気持ち良いぞ。

そうやって遊んでいると、確かにメタルギアファンのニーズには合わないだろうなというポイントが見えてくる。
まず、このゲームは他のメタルギアのようなステルスゲームではなく、ゴリ押しで突破できるように作られているし、敵が待ち構えている強制戦闘が各ステージに何度か設置されていて、ステルスアクションを期待していた人は裏切られた気分だろう。
ストーリーも、ラスボス辺りは確かにひどい。わかる、わかるよ君の気持ち。

しかし、最初からアクションゲームとして見ていたので、ステルス要素が殆ど無くても、シナリオの出来が悪くても、雷電が中二病に目覚めても、大きな問題ではなかった。
アクションゲームとしてはそれなりに遊べるんだもん。

このゲーム、ガードボタン、回避ボタンなどというものはない。ガードをしようと思ったら、敵の攻撃のタイミングに合わせて、攻撃の来る方向にスティックを倒してボタンを押すことで、刀で弾く「シノギ」。回避をしようと思えば、2ボタン同時押しによってステップと同時に刀で斬りつける「攻防一体」。
この2つを使いこなすことで、グッとアクションの幅が広がるし、シノギを身につけなければ早晩詰む事になる。一言で言えば「(アクション性は)硬派なゲーム」。

コマンドやコンボでいろいろなアクションができるのも、スネークではなく、サイボーグである雷電を主人公に据えたメリットだろう。
さらに、メインウェポンの刀だけでなく、槍やサイ等、それぞれ使い勝手の全く違うサブウェポンが用意されていて飽きない。

それでも、ゲームに対しては、特にアクションゲームに対しては甘々な自分でさえもついにキレたポイントがある。カメラワークの悪さだ。

単純に走っているだけでカメラがオブジェクトに引っかかっているのかなんなのか、視野がグリングリン動いてその都度スティックで修正しなければならなかったり、戦いながら移動しているとやはりカメラがあさっての方向を向いてその間に死角から攻撃を受けたり。
アマゾンレビューでもこのことは指摘されていたが、それに対するコメントで「ロックオン使えばいけるだろ雑魚」といった旨のことを書かれていた。しかし、実際にロックオンしてみると、敵の動きに追従したカメラが、雷電のすぐ後ろに回り込み、画面の大部分を占めた雷電の背中で敵の動きが見えなくなったりともう結局どうやってもだめだ。とうとう僕もキレた。

トロフィーについては挑戦はしているものの、最近忙しくて殆ど時間が取れなかったり、ほぼ一撃も受けずに連戦しなければならないようなミッションがあったりと難易度が高い事もあって、しばらく先になりそう。PS4も出たし、ダークソウルもでるからね。

もし、このメタルギアライジングリベンジェンスを買うか迷っているなら、中古価格を覗いてみることをおすすめします。上記の相場以下なら、たぶん元は取れるんじゃないかな。新品をフルプライスで買うなら知らん。

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ご、ごひゃくろくじゅうえん…

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