好奇心は鯖をも殺す

ゲーム トロフィー

WHITE ALBUM2をクリアした。

クリアしました。

久しぶりの紙芝居ゲームとなるWHITE ALBUM2だが、前回やった紙芝居ゲーは一昨年の誕生日に貰ったToHeart2 DX PLUSだった。このWHITE ALBUM2(めんどくさいので以後ホワルバ2)と同じくleaf/AQUAPLUSのゲームである。

ToHeart2はPS2版、XRATEDとプレイしていてそれなりに長い付き合いだが、Another Daysはプレイしていなかったので、全部入りのDX PLUSを貰ってからは、シルファルートとよっちルートが好きだなぁとか、新ヒロインルートは尻切れトンボで残念だなぁとかいろいろと思いながらプレイしていた。しかし、一つ本当に気に入らないシナリオがあった。このみ&環ルートである。
名前の通り2人のヒロインが共存するルートで、妹ポジションな幼馴染のこのみと姉ポジションな幼馴染の、フィギュアがたくさん出ていることで有名なタマ姉こと環がヒロインとして登場する。話の中身はただ3人でイチャイチャしているだけで終わり。このみルートからの分岐とあって初めからくっついてるし、特に面白い所はない。

何が気に入らないかというと、三角関係でありながら三角関係的な歪みがなくてシナリオ自体もつまらないこと。 タマ姉は地元の名家の跡取りということもあり、いつまでもこの関係を続けられるはずもないので、いつかはとちらかに決めなければならないし、その時には壮絶なバトルが繰り広げられるだろうからそこが見たかったのだが…

その消化不良を解消してくれるのがホワルバ2だ。何と言っても三角関係がメインなのだから、その間で心をかき乱されたい俺のようなプレイヤーにはバッチリ。
簡単に序盤のあらすじを書くと(軽ネタバレ)、文化祭に向けて急造の軽音楽同好会となった主人公春希とヒロインの雪菜、かずさ。泊まり込みや徹夜など必死の練習で本番を成功させたその夜、春希は雪菜の告白を受け入れる。それでも、楽しかった3人での時間をずっと続けたいという(主に雪菜の)願いから、ことあるごとに3人で行動していたが、春希が元々惚れていたのはかずさの方で、あることをきっかけにかずさも同じ想いだったことを知ると…という感じ。
どうです?楽し苦しそうでしょう。アニメが放送されていた時にゲームプレイ組の仄かなネタバレを見て、「心乱されてぇ…」と買ってきたくらいだもん。

ここからはネタバレを遠慮せずに感想やらを書いていこうと思う。このゲームはintroductory chapter,closing chapter,codaの3部に別れていて、さっき書いたあらすじはintroの途中まで。introが高校3年生で、その後のチャプターはそれぞれ3年後、5年後と進行して行く。
introでは雪菜とかずさ2人だけがヒロインだったが、closingでは新たに3人のヒロインが登場し、基本的には雪菜と新ヒロインとの間での三角関係が発生する。

元々「俺も二人のヒロインの間で揺れ動きてぇ!」と思ってこのゲームを始めているわけだが、closingは「よっし○○攻略すんぞ!」と自らルートに突入するので、春希君の心は揺れ動いているのに、自分の心は「俺は○○と幸せになるんだよ、早く雪菜なんて振れや。」という具合になってしまうこともあった。三角関係を脱してもそれぞれのルートで問題が起こるのでそこで心乱されるわけだが。

codaは、再び雪菜とかずさのみがヒロインとなるお話。もう二度と会うことはあるまいと互いに思っていた春希とかずさが偶然にも5年ぶりに再会する所から話は始まる。 かずさは5年間ずっと春希を想い続けていたうえに、春希もかずさへの想いも思い出も消せずにいたし、プレイヤーとしての自分も元々かずさ派なので、closingの時のように「雪菜を振れ」という気持ちになるかと思いきや、ならない。
なぜか。codaはclosing chapterでの雪菜エンドの後の物語だからである。 このcodaを雪菜エンドの後に持ってくることがプレイヤーの精神に与える影響は物凄い。
closingでの春希君が雪菜と幸せになりたいとどれだけ努力をしたか、何を言ったのか、雪菜の反応はどうだったのか、プレイヤーは全て見ているのだ。ここで初めて自分と春希の心が本当にシンクロする。
かずさを選ぶことは即ち裏切りだ。雪菜だけではなく、5年間ずっと雪菜との関係を応援し続けてくれた友人や雪菜の家族、その他大勢への。誰かを幸せにすれば後ろで泣いている人がいる。苦しい。楽しい。

ちなみに、元々18禁のいわゆるエロゲーなのだが、安いし、シナリオ等の追加があったのでPS3版を買った所、当然そういうシーンはカットされてしまい、いよいよだ!と思ったら事後で、悶えることになってしまった。買うときはその辺りに注意しよう。

プラチナも取ったので引っかかりやすそうなところだけ書く。
CGコンプは、codaでかずさの眼鏡を外すか否かの選択肢で差分があること、introductory chapterは、二周目と千晶ルートクリア後にイベントが追加されるので、それを見なければならないことだけ気をつければひたすら読んで悶えるだけでいつの間にかトロフィーが取れている。

コメントを残す




関連記事