好奇心は鯖をも殺す

映画

『ジョン・ウィック』を見てきた。

最近『映画が見たい~ アメコミとか親子の絆とか感動の超大作とかじゃなくて、全米が泣いたりしないタイプの人が死にまくる映画が見たい~』モードに入っていた。そんな折、なんだかTLでそういう方面に評判の良さそうな映画の情報が流れてきた。『ジョン・ウィック』である。
曰く、「飼い犬を殺された主人公が復讐にマフィアを壊滅させるだけの話」良い調子だぞ。ヒューマンのドラマ的な雰囲気が伝わってこない。これは期待できる。

さて実際の映画だが、キアヌリーブス演じる元殺し屋のジョンウィックが、亡き妻が最期に贈ってくれた子犬を、ウィック家に泥棒に入ったチンピラに殺され、復讐のために人間を殺して殺して殺すという内容だった。
若干のヒューマン、愛要素はあるものの噂に違いなし。
子犬を殺したチンピラは、実はジョンがかつて属していたマフィアのボスの息子で、古参やボスは彼の恐ろしさをよく知っているので次々に手下や殺し屋を送ってくるのだが、迎え撃つジョンウィックのアクションが見ものなのだ。

良くある片手でぐんと腕を伸ばして拳銃を撃ち、遠くの的でも物凄い精度で当ててしまう主人公とは違い、ジョンウィックの射撃は基本的に両手で銃を構え、脇を締めたコンパクトな姿勢から行われる。それだけで殺しのプロの風格が滲み出てくるようだ。
CQCを織り交ぜながら、流れるような体捌きで次々に射撃を行う。経験を感じさせる的確な状況判断で行動し、射撃は基本的にヘッドショットを狙いだ。胴を撃たれて倒れている敵にも頭を撃って止めを刺す。クールである。殺しにエレガンスを感じるぞ。
個人的に一番の見所はナイトクラブ襲撃シーンだ。フロアを揺らすEDMに合わせるような銃声、たまらないよ。
観客の爽快感のためにバンバン人が死んでいく映画だよこれ。頭を空っぽにして見られました。

殺しのカーアクションがあったせいか、帰りの運転が妙にキビキビしてしまう映画だった。
TOHOシネマズ系で映画を見るとポイントが貯まるシネマイレージカードを作った時に、お姉さんに「カードフェイスがジョンウィックのバージョンもあります。」とおすすめされたけど、普通のカードにしました。もっと映画を見ようと思います。

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