好奇心は鯖をも殺す

日記 サッカー

九州レジェンズvsユベントスレジェンズを見に行った。

5月4日、イタリア、ジェノヴァで名門ユベントスが33回目のセリエA優勝を決めた翌日、日本の鳥栖でもユベントスの試合が行われた。
ユベントスのOB達ユベントスレジェンズと、元九州クラブ所属や九州出身選手達九州レジェンズの試合である。
出場選手はこんな感じ。
日頃から応援しているユベントスと大分トリニータのOBたちを生でしかも一度に見られる二度となさそうな機会なので、見に行ってきた。

1月末から1ヶ月の間、博多駅ではJuventus Loungeが設けられ、ユベントスOBのダヴィド・トレゼゲがオープニングセレモニーにやってきた。(その時のブログ)
今回の試合は実質サガン鳥栖主催といった感じだが、ユベントスラウンジも実はサガン鳥栖が色々と働いていたらしく、鳥栖の竹原社長が挨拶をしていたような気がする。
なにやら最近サガントスとユベントスの仲が良いのだ。数年後にはユベントス対サガントスの試合が行われてもおかしくない。

それはそれとして、前日の夜にチケットを買って、当日の朝出発して、チケットを忘れて取りに戻ったりしながらも2時間前には戦場ベストアメニティスタジアムに着いた。
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皆が来ている虹色っぽい服は、当日全員が貰える九州レジェンズのユニフォームで、九州のJクラブのチームカラーが並んでいる。
自分も貰ってきたが、無料のわりに生地やプリントがなかなかしっかりしていた。一度や二度の洗濯でどうこうなりそうもない。
鳥栖の試合では年数回こういったユニフォーム全員プレゼント企画が行われているらしいが、2年連続の赤字原因の一つではと思った
正面入口には、別の入り口前まで続くほど行列ができていた。なんでもサイン会等が開催されていたとか。

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サガン鳥栖のホームスタジアムであるベストアメニティスタジアムは、個人的に日本最高レベルのスタジアムだと思っている。
ピッチと客席が非常に近いサッカー専用スタジアムなだけでなく、客席には思い切った傾斜がつけられていて、2階、3階席でも非常に見やすい。
更に、駅から出たら即スタジアムで、駐車場もすぐ隣というアクセスの良さ。
大分銀行ドームの後継スタジアムはこんな感じでお願いしたい。
写真ではガラガラだが、この時間観客の多くははサインの列に並んでいた。
別の入り口から入った僕はサイン会など知らずに、外で売っていたホルモン焼きそば(400円)を食べていた。
やはり僕には塩焼きそばのほうが好きだと思った。

練習が始まるとやはりスタジアムが湧く。
鳥栖サポーターが多いのか鳥栖の選手への声援が大きかったが、個人的な注目選手は九州レジェンズのエジミウソンとホベルトである。
この二人は大分トリニータの鉄壁ダブルボランチとして、08年にはナビスコカップ優勝やJリーグ最少失点記録を打ち立てた。まさにトリニータのレジェンド的な存在と言える。
ユベントスレジェンズ側の練習では、GKのキメンティが来るボール来るボール見送って大量失点していた。
練習終わりには、ラバネッリが自分のゲーフラを見つけてサポーターにユニフォームをプレゼントしていた。ほっこり。

試合開始。
50代の選手がゴロゴロしているユベントスレジェンズに対して、まだまだ若い九州レジェンズが走力で圧倒する前半となった。
エジミウソンのゲームメイクから波状攻撃を繰り返す九州レジェンズに対して、身に染み付いたカテナチオの精神で受けるユベントスレジェンズの構図が続く。
初老と言えるユベントスレジェンズ達につい最近引退したばかりの佐藤由紀彦をはじめとする若い九州レジェンズがGKにまでプレスを掛ける大人げない熱血プレー。

そうこうしているうちに先制点が入る。
ドリブルからのワンツーでボールを受けた前園が押し込んでゴール。
完全にオフサイドで、フラッグも上がっていたが、ゴールが認められた。前園さんの言うとおりなのである。
その後松原良香が追加点をあげて2-0で折り返す。

後半戦、大幅に選手を入れ替えた九州レジェンズのフレッシュな選手が、あまり選手を替えられなかったユベントスレジェンズ達に襲いかかる。
まず3点目を後半から出てきた実は現役らしい久保竜彦が裏抜けでゲット。
4点目を途中から入った新居辰基(31)がファーストタッチで決める。鳥栖の選手だったということもあって観客が今日一番の盛り上がりを見せた。

後半はユベントスレジェンズの攻撃も増え、スキラッチ、ラバネッリ、トレゼゲという豪華な3トップがボールを持ち上がる。
ラバネッリが幾度かいいシュートを放つも、GK小島が防ぐ。途中で脚に来てしまい、大げさに自分に苛立つ姿で観衆を笑わせる見せ場も作った。。
前半からずっと上下に走り続けていたトリチェッリからのクロスを胸トラップしたトレゼゲのボレーを現役時代から20kg増量したGK小島がまたもナイスセーブ。
その後のコーナーからファーにいたトレゼゲがヘディングで叩き込みユベントスレジェンズ初得点。

そして、九州レジェンズのザッケローニ監督の通訳として来ていた矢野大輔”選手”が、去年の仙台対ユベントスにつづいてユベントスの選手として出場。ユニフォームもネーム入りのものがちゃっかり用意されていた。
彼はユベントスと同じトリノの街のライバルチームであるトリノFCの下部組織出身だし、ユベントスに所属したことはないが、ユベントスレジェンズなのである。去年は決勝点だって決めている。

その後トレゼゲが右と左からのクロスをともに美しいダイレクトボレーで決めハットトリック。
超一流フィニッシャーとしての貫禄を見せつけた。会場からは大きな拍手。

その後新居が1点を決めて5-3で九州レジェンズの勝利。
個人的MVPはユベントスレジェンズのトリチェッリ。
前半から走り続けていて、後半は交代だろうと思っていたのに、最後まで上下に走り続け、攻守に効いていた。熱い男(元家具職人)である。

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最後に記念撮影をして終了。なんだかんだで結構楽しい試合だった。
歳を取ってもユベントスのユニフォームを着た選手はかっこよかった。
現役の時はあんなに顔が怖かったキメンティの顔も和やかだったし、周りのお客さんも和やかな雰囲気でいい企画だったと思う。
来年も是非やって欲しいし、欲を言えば現役のユベントスを招いてほしい。

あー帰ってボールを蹴りたくなる試合だったなぁ。蹴らなかったけど。

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