伊勢参りに失敗した。(6年ぶり2度目)

一生に一度はという枕詞で語られるお伊勢参り。
仕事を辞めたら行くぞ行くぞとずっと思っていたら、いつの間にか仕事を辞めていたので行くことにした。
ちなみにjobless-fish.comというこのブログのドメインは会社を辞めることを決意した夜に勢いで取得したものだが、翌日丸半日の引き留めに遭ったため、実際にjoblessになったのは今回が初めてだ。

さて、伊勢参宮だが、実はタイトルにあるようにかつて一度チャレンジしたことがある。
お金はないが時間と体力はある典型的な大学生だった僕は、夏休みの長期休暇を利用して九州から原付で本州へ上陸。四国地方の山陽側を時には宮島の厳島神社などを観光したりしながら走っていた。
忘れもしない日曜日の朝。夜明けからいくらも経たぬ頃、夜通し走り続けた僕は神戸市内に入った。
明石焼きや、大阪に入ってから食べられるであろう数々のグルメのことを考えていると、急にエンジンが止まり、惰性で進んでいた車体もやがて止まった。
その後掛からなくなったエンジンに呆然としながらも、携帯で探した最寄りのバイク店まで押していくことにした。

夏の日差しに焼かれ、汗をアスファルトに滴らせながら店に着いた頃には、エンジンが止まってから2時間以上が経っていた。
診断の結果、エンジンが掛かるようになったものの、いつまた動かなくなってもおかしくないし、いずれそうなるだろうと言われた。
伊勢を諦め、神戸港からのフェリーで大分まで帰ろうとするも、その日は大阪からしか船が出ておらず、止むを得ず大阪まで走る。しかし、フェリー会社の事務所まで行くと移転の張り紙。
移転先まで移動している途中でバイクが永眠するという結果に終わり、仕事を辞めた時のリベンジを誓ったのだった。

6年後の2017年。
引っ越しを伴う転職で、今まで乗っていた車も廃車する予定なので、ラストランとして伊勢まで車中泊の旅に出ることにした。
引っ越しまで日がないので4日か5日の行程と設定、余裕があれば名古屋の熱田神宮や、志摩半島のほうまで足を伸ばしてみようという構想。臨機応変にその場の気分で旅程を変えられるのがこういう旅の醍醐味だ。

出発当日、4時半に起床し、大分県の佐賀関へ向かう。ここから海を挟んだ愛媛県までフェリーで向かう。
この国道九四フェリーは、国道197号線の海上区間とされている。


つまりはこういうことだ。

1時間少々で愛媛県に到着し、四国初上陸となった。
最初の目的地は香川県の金刀比羅宮だ。せっかくなら昼食に讃岐うどんを食べたいので、速やかに向かう。
愛媛の三崎港から最寄りの高速ICまで1時間半くらい、そこから高速道路でさらに1時間半くらいで着くらしい。

海あり山ありのルートから高速に入り、音楽を掛けながら爽やかな気分で走っていると、赤い光が目に飛び込んできた。
オービスではない。冷却水の温度上昇ランプだった。
そんなに無茶な走りをした覚えもないのに冷却水温度が上がっており、冷却水の漏れの可能性が頭をよぎる。
いずれにしても一度止まりたいので、高速道路上だったができる範囲でスピードを落とし、次のICで降りることにする。5km程度走り、ようやく「いよ小松IC」で一般道に出ることができた。
道の端に車を止めると、料金所では点いていなかったエンジン警告灯までもが灯っており、エンジン側にも何らかの問題が発生したことを示していた。どう考えてもオーバーヒートだ。

このまま走っていては本当にエンジンが死にそうなので、1kmもしない所にあったコンビニで2lの水を購入し、補給した。
漏れているとしか思えない量の水を飲みこんだ冷却系だったが、エンジン警告灯が消えなかったので(そもそも消えることがあるのか?)、伊勢は諦め、大分まで帰ることを最優先目標とした。
伊勢神宮に向かう度にエンジン乗り物が壊れる呪いにでもかかっているのか。
ブログのこの記事のタグに『行った』ってつけてるけど『行けなかった』よ…

その後、近くに整備工場があるらしいことがわかったので、担ぎ込んだ。
様子を見てもらうと案の定冷却水が漏れているらしい。入れた水面からエンジンを掛けている間ずっと気泡が出ているのはエンジン回りのガスケットがやられているということらしい。他からも漏れているかもしれないが、いずれにせよ修理が必要とのことだった。まあそうですよね。
修理をしている時間も宿もないので、「大分まで帰れれば廃車でもなんでもいいんですが…」と言うと、水を継ぎ足し継ぎ足し走れば帰ることはできるかもしれないとのこと。
その通りにすることにしてお金を払おうとすると、要らないから代わりに宣伝をして欲しいとのこと。
大分ナンバーの車なのになんて優しいんだ…
宣伝してほしいと言われなくても宣伝したいこの整備工場は曽我部モータースさん。
車検もやっているけど、今推しているのは持ち込みタイヤの取り付けで、一般カー用品店の半額程度で作業してくださるそう。
Twitterはこちら

親切丁寧な対応で、愛媛県民だったら毎回ここで車検を受けたいというくらいの気持ちになりながら、先ほどのコンビニへ戻った。
まだ初日の正午にもなっていないが、ここが最終到達地点だ。
とりあえず補給用に水を6リットル買い足す。500mlよりも2lのほうが安くて助かった。ありがとう奥大山の天然水。
走り自体には特に違和感はないものの、なにかあると大変なので出来るだけエンジンに負荷を掛けないように走り、2,30km走る毎にボンネットを開けて給水する。
田んぼの脇や山道でボンネットを開けて止まっていると、どこのロードムービーだよ、と自分でも楽しくなってくる。もともと廃車予定でなければこんな余裕はなかったかもしれないが。
寄り道をする余裕はないが、観光の一つもなく帰るのも癪なので、道沿いにあった伊方原発の広報施設、伊方ビジターズハウスに寄る。原子力発電に詳しくなったらフェリー乗り場はもうすぐそこだ。そのまま最速でフェリーに乗る。朝往復チケットを買った時にはこんなに早く帰ってくるとは思わなかった。マイル修行僧かよ。

九州に上陸してからも水を継ぎ足しつつ、引っ越しに向けてホームセンターで寝具などを買いつつ夕飯前に帰宅。
結局8lあった水のうち6lがなくなった。

退職前同僚に原付が壊れた時のリベンジに行くと話したところ、「前回はまだ来るべき時じゃないって事だったのかも知れませんね~」と言われたが、それで言うと今回もまだだったのだろう。
でも絶対また行くからな!!
公共交通機関で行った時にどうなるのか心配ではあるけど。

ちなみにこの数日後にはPCのマザーボードが急に壊れて引っ越し2日前にパソコンを組み直しました…なんなのマジで。

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