男だけど女性向け同人誌即売会に行った。

前回ブログに書いたワルキューレのライブから一夜明けた1/29日曜日、僕は東京ビッグサイトにいた。
この日はもともと腐女子の友人と会う予定になっていたが、午前中に同人誌即売会に行くから午後から合流で…という話になっていたところを、面白そうだったので連れて行ってもらうことにしたのだ。
イベントは「家宝は寝て松(リンクは次回のもの)」というおそ松さんのもので、自分も『おそ松さん』は一応全話見ていたので問題なかろうと適当に構えていた。
こういう場で売られるものは所謂BLものがほとんどだが、自分はそういうコンテンツに詳しくはない。
ただ、特に抵抗もないし、むしろこれから掘っていきたいと思っているジャンルで、去年あたりは中村明日美子先生の『同級生』などを読んで「はぁ……(原稿用紙20枚分以上にはなりそうな語るに語りつくせぬ諸々の感情が詰まった溜息)」となっていた。あ、同級生は映画版も見ながら結構悶えたのでおすすめしておきます。

当初の予定では朝7時半に国際展示場駅集合ということだったが、ワルキューレのライブが終わって宿に帰ってきた時点で夜中だわ、なぜか腰が痛いわ、BSでやっていた御朱印の番組を見てしまうわで艱難の予感しかしていなかった。しかし、前日になって、7時半から並んでも開場時間は11時で、3時間半は寒空の下待機しなければならないことが判明し、別行動で行かせてもらうことになった。

早起きしようとは思ったが、結局、国際展示場駅に着いたのは10時を過ぎてからだった。
長いことオタクコンテンツを摂取し続けているので、例の逆ピラミッド型の構造物を絵に見る機会は数知れず、行ったこともないのに謎の地元感を持っていた(秋葉原も似たようなもので、行ったこともない通りをゲームで歩きすぎてどこに何があるか覚えてしまった)。それでも、改札を出ようとしたときに(あっ、ここコミケの時にオタクが走ってくる所だ)と気づいて顔が綻ぶのは避けられなかった。

コンビニで朝食代わりのアイスを買って例の構造物に向かって歩いて行ったが、やっと正面の入り口に着いたかと思うと迂回させられ、アイスが溶けないか気がかりで仕方ないレベルの時間歩かされてようやく裏の駐車場に着いた。アイスは無事だった。

こういうイベントで普段どのくらい男が居るのか聞いたことがあったが、「結構いるよ~」と適当な感じの返答通り、その日道を歩く人のうち、大体20人に1人くらいは男性だった。が、実はこの日は別のイベントも別のホールで同時に開催されており、駐車場ではおそ松さん列、その他列に分けられていた。
まさか…という予感の通り、男性は悉くその他列に吸収され、おそ松さん列の最後尾に並んだ時には辺りを見回してもカップルで参加していると思われる男性が1,2人見えるだけだった。どう見ても男女比が1対数百で、”結構”という概念について考えさせられた。
また、明らかにサッカーの試合などよりも人が多く、世の中こんなに女の人が居たんだな…(ただし全員オタク・9割以上腐女子)と、謎の感慨深さがあった。

腐女子友達数人と朝から並んでいるという友人はどこにいるのだろうか。開場3時間半前から寒風に吹かれ続けているのだから先頭のほうにいて欲しい。おそ松さんのBL同人誌を買うために数時間前から行列を成すのが一般的であってくれるな、頼む……と思っていると、お遣いを命じる連絡とpixivのサンプルページが送られてきた。既に一度見せられ「くっそエロい。」「うむ。」と心でサムズアップして確認しあっていたものだったので、自分用も含めて2冊買うことにした。

特にサークルチェックもせず、アイスを食べながら、かつてはこういうジャンルは”ヤマなし オチなし 意味なし”の頭文字を取って”やおい”と呼ばれていたのにめっきり聞かなくなったのはなぜかについて考えていた。ヤマなし~が現在の界隈の実態に合わなくなったのか、単に飽きられたのか……それにしても”ホモ”は隠喩も直喩もすっ飛ばして拳で殴りすぎでは…
気づくと列が動き出していたので、前の人から離されないように蛇行を繰り返しホールに入った。

あ、これ〇〇(該当作品多数)で見たやつだ!と初めて見る即売会の様子に胸を弾ませながら、まずは頼まれた本を買いに行くことにした。「入って左側にあった!」というLINEでのメッセージに従って左に行くと実際の目的地は正反対だった。トラップによって反対側まで移動せざるを得なくなったのだが、人口密度が尋常でない上に決まった人の流れがないため、無限にフィジカルコンタクトが続き、タックルを受けてのけぞる度に体力が削られる。反対側に辿り着いた時には溺れる寸前で水面に顔を出したマリオの気分になっていた。

目的の列に並び、売り子さんに2部お願いすると「年齢確認できるものを見せてください。」と言われる。要はエロ本を買っているので当然と言えば当然なのだが、初心者すぎて心得がなかったので免許証探しにかなりモタついてご迷惑をお掛けしてしまった。
買った同人誌たちは最近作ったさばオリジナルトートバッグに入れていた。これがなければ買い物の度に泊りの荷物が入った鞄を開け閉めして大変なことになっていたと思う。まさか本当に同人誌即売会で活躍するなんて。

免許証を財布の取り出しやすいところに入れなおしていると、1万円札と5千円札が殆どで細かいお金が少ないことに気づいて我ながらこれだから初心者は…と思った。
その後、自由に見て回ったのだが、並べられている本の中を見ていいのだろうか(見ている人が皆無だった)とか、300円の本に千円札を出していいのだろうかとか初心者ならではの疑問が次々に沸き起こってきた。
合流して聞くと両方OKとのことだったが、自分はほぼ表紙買いに徹し、300円の本は何となく別の本をもう一冊一緒に買ったりしてしまった。冷静に考えると普通にスペースで聞けば済む話だったがその発想がなかった。次回に活かしたいと思う。

しばらくちょこちょこと買いながら見て回っていると目が慣れ、なんとなく”良さ”が漏れ出しているアイテムが見えるようになってきて、(俺、このジャンルでやっていけるな…)と謎の自信を得た。やっていけるというのがどういう状態を指すのかは定かではないがきっと大丈夫だ。
即売会では所謂薄い本だけでなく、アクセサリーや小物、ディスクタイプの頒布物など様々なものがあったが、中でも目を惹かれたのは文庫スタイルの小説だった。文庫本の装丁にうるさいオタクなので、エンボス紙に赤い箔押しで題字が入っており、カバーデザインも余白をいい感じに使っていたものを一冊買った。
表紙をめくってみるといきなり『銀河鉄道の夜』からの引用があるわ、タイトルページその他のデザインがしっかり文庫しているわで、本読みが作った本だ…と本読みでもないのに嬉しくなった。

途中からは値段も見ず、これと思ったものを買っていると、財布に1万円札と5千円札しかなくなっていた。
友人も買い物が終わったようだったので合流し、一緒に来ていた腐女子友達2人を紹介してもらった。さばバッグを知っているようだったり、「いつもアイス見てます!」など言われ面食らったが、それ以上に広辞苑2冊分くらいあるのではないかと思われる同人誌の塊を持っているのに驚かされた。開場時間から1時間ちょっとしか経っていないのにどうやって買ったんだろう…
戦利品を見せてもらうと、厚い薄い本などという逆説的アイテムが現れたり、鞄の中に欲望で出来た不思議空間が形成されていた。

いろいろとあったが、女性向け同人誌即売会はなかなか面白かったし、関東に住んでいればまた来ることもあるかもしれないと思った。とりあえず、ダ・ヴィンチの最新号が男のためのBL特集ということなので読んで勉強したいと思う。
ただ、次は自分の本命ジャンルの即売会に行ってみたい。アイカツ!がまだ熱いうちになんとか…

その後、友人と都内をうろついたのだが、重い重いと鞄に詰まった己の欲望に苦しめられているのが寓話的で良かった。ただ、時々欲望の重みを肩代わりさせられたのは良くなかったです。おわり。

同級生 (EDGE COMIX)

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